ももウーロンのブログ

ヅカファンリーマンのブログ。

霧深きエルベのほとりが非常に良かった

正直に申し上げると、星組トップコンビに対して、よく5チャンネルやブログ等々で言われている通りビジュアル系というか、ビジュアル特化型というか、、実力に物足りなさを感じていました。

星組ファンの方には申し訳ないですが、観劇前の舞台の期待値も他組を観に行く時の方が高かったのが正直なところでした。


スカイステージに入っていない代わりに、最近Gyaoで宝塚の動画を購入して観ているのですが、公演の動画よりも仕事終わりにも疲れずにサクッと観れるようなトーク番組を購入する事が多く、やっぱり紅さんが出ている番組は面白い…!!気づけば星組の動画を観ているうちに、自分が組子だったら、紅さんやカイちゃんがいる星組のような組で温かい上級生に囲まれて伸び伸びやりたいなぁなんてたられば妄想するようになっていました。

トップコンビの退団記者会見でもあーちゃんからの紅さんへの尊敬の念がとても感じられてしみじみ良い関係性なんだろうなぁ、良いコンビなんだろうなぁと思うように。

そうした背景があり、比較的星組熱が高まっている状態で『霧深きエルベのほとり』『ESTRELLAS(エストレージャス) ~星たち~』観劇しました。

その背景を差し引いても今回の舞台は非常に良かったです!!

ビジュアル系コンビとかウエメセに思ってた自分を盛大に恥じました。。。


霧深きエルベのほとりのようなガッツリ恋愛ものって最近なかった気がします。カールは決してカッコいい役ではないですが、限られた任期中にこうした宝塚色、恋愛色が濃い作品が出来るのはご本人にとってもファンにとっても冥利につきるのではないでしょうか。

※公演は終了していますが、これからDVD等で初めてご覧になる方は以下ネタバレ注意です!


〈カール:紅ゆずる〉

私の浅ーいヅカ歴ですが、紅さんがここまで役そのものになって演じられているのは拝見した事がなく、まさに怪演だったと思います。

紅さんは非常に表情をつけて歌われる方だと思うのですが、顔芸←を封印されて歌われており、いつもと違うぞ!と開幕早々感じました。

なんかカールって中居くんみたいだと思いました。異論は勿論あることを承知で語ります笑

私は中居くんには全然萌えを感じないのですが←、中居くんって軽薄に見せて普段冗談ばかり言っているけど、本当は繊細で一人でいる時の姿や普段はきっと違う雰囲気の人なんだろうなぁと勝手に思っていて中居くんのファンの人はきっと掴みきれないミステリアスさ、そして無理して?茶けている姿を健気に思い、魅力に感じているのではないかと感じてます。カールの魅力もそういった部分かなぁと。カールには萌えました!

冒頭とラストのカールが1人で主題歌を歌われる場面は紅さんのトップとしての風格を改めて感じさせられました^_^


〈フロリアン:礼真琴〉

ロリアンは噂通り聖人君主、現実にはいないであろうと思ってしまう自分が現実主義過ぎて悲しいですが、不自然にすら感じられるくらいの完璧人間を嘘くさくなく演じている礼さんは凄い!!

歌もダンスも素晴らしいのに演技も出来て改めて頼もし過ぎるスター様だなぁと。


〈マルギット:綺咲愛里

マルギットを演じるあーちゃんも女性からみたら苛立ちを覚える役にもなりかねませんが、嫌味なく演じておられると感じました。

何かのインタビューで現代の人にも共感できるようと話していた気がするので、その意図があって演じられているとしたら大成功です!!あーちゃんの美貌は説得力がありますね!


〈トビアス:七海ひろき〉

ビアスの兄貴はカッコいい…ショーでも思いましたが、こういう華やかな男らしいビジュアルの方が宝塚を、星組を去られるのは痛手だなぁと思いました。トビアスが「あばよ」と言って酒場の扉から去っていくシーンは前々からこのような場面があるのは知っていましたが、滾るものがありました。


今回は個人的に萌えツボが多い公演でした…

フランクフルト号の水夫達、ヒールを履かずに娘役さんとの身長差があるなんて素敵…!!萌えるじゃないか。。

マリンルックも宝塚の衣装からすると大分ナチュラルですが着こなしていて凄い…!


カールとマルギットの会話の中で丘に降りたら宿屋があるから行こうよ(雑)的なセリフにドキッとしました。

生っぽい男感を感じ、ドキドキ笑

ボートに2人で乗っている姿や宿屋で一夜を共にした後、ベンチで二人で過去仕掛けている姿はカールとマルギットから滲む幸せな空気感が尊かったです。。

普段のお二人の関係性もいいんだろうなぁ。。星組子になって普段のお二人を観てニヨニヨしたいw


ショーに関してはお正月の放送を観た時にはあまり良い印象ではなかったのですが、生で観て愛着が湧いたかも笑

曲こそ平成のJ-POPを多様していましたが、野口先生や齋藤先生のショーと比べるとテンポ感や場面の展開がゆっくりで目新しいというよりは既視感がある場面構成で昔ながらの宝塚のショーだなぁと感じました。

エルベと合わせて今回の公演は昭和の古き良き宝塚が味わえる公演だったのではないでしょうか。

 

残り短いさゆあートップ時代を可能な限り見続けていきたいと思います!!